オーストラリア留学情報

オーストラリアの留学事情

初めてシドニーに降り立った時、小学生の娘が一言「コアラはどこにいるの?!」 街の街路樹にコアラがいると思っていた彼女。コアラは街路樹にはもちろんいなかったけれど、自然の豊かさとビーチの美しさは期待以上でした。

オーストラリアは環境立国でありながら、鉄鉱石やレアアースなどの鉱物資源も豊富です。 オパールの産出国は既に認知されていますが、ピンクダイヤモンドも海外シェア90%です。 このような資源国ですので、当然ながら国としての安定感と強さがあります。 

2008年の世界金融危機には、日本人留学生が忽然と消えてしまった年でさえ、9%の経済上昇率を推移していました。アジア諸国への鉄鉱石、石炭、天然ガスの輸出も堅調に伸びている中、留学産業では、2016年の上半期のAEIの統計によれば、中国からの留学生が12万人、2位はインドの5万人、日本は14位で8000人でした。

日本の留学生は一時に比べると減少傾向にあり、その要因はいくつかありますが、昨今の円安とオーストラリアの物価高、日本経済の低迷と長い不況が内向な若者意識を助長したかもしれません。逆に世界はグローバル化にシフトし、日本企業も遅ればせながらそのような社会に対応できる人材を求めて始めています。別にそのようなトレンドに乗り遅れないでと言うつもりはありませんが、ひとつ言える事は海外に出る事で視野が広がる事は間違いないですね。海外に出て、あらためて日本の伝統や文化の奥深さを感じます。

最初からハードルの高い正規留学を目指さなくとも、海外で暮らし学ぶというプチ留学のスタイルで、1週間でも1か月でも英語を使って「暮らしてみる」そこから見える事、感じる事、空気感は行ってみて初めてわかることです。オーストラリアは移民国家ですので人種のるつぼです。単一民族の中で育った日本人からすれば疑問符が10個くらい頭上に広がる事も少なくありません。結果忍耐強く、たくましい日本人ができあがります。

現地で生活していると日本で覚えた英単語が、かなりニュアンスの異なる単語として使われている事にしばし驚く事があります。日本では英語は試験のための勉強だったけれど、ネイティブ社会では「英語」は日常。帰国子女の英語がなぜレベルが高いかと言えば、学校で学びつつ、生活の中からも同時に吸収するからナチュラルな英語を身に付けることができるんですね。 そういう意味では英語耳が育つ早い時期での留学はお薦めです。

地理的にもオーストラリアと日本は時差が少なく、日本の家族とも連絡が取りやすいメリットがあります。ケアンズは7時間のフライトで、物価も家賃も安く、親子留学には向いています。バイトは学生ビザを取得すると2週間で40時間(ホリデーの間はフルタイムで就労可能)ほど働けます。 現地のカフェやレストランの時給はおおよそ$17くらいですので、ちょっとした生活費は稼げます。留学生のバイトが認められているのはありがたい事ですね。

留学プランを立てる際には費用面が気になるところです。 オーストラリア政府と日本政府からの公的奨学金や、民間の奨学金、海外留学専用のローンもあります。留学資金の調達と帰国後の就職も視野に入れた留学プランをしっかりと練る事が成功する留学につながります。